「岐阜関ケ原古戦場記念館」レポート

「岐阜関ケ原古戦場記念館」は、新型コロナウイルスの感染拡大で、開館時期が遅れ、緊急事態宣言などによる休館もありましたが、2020年10月22日の一般公開から360日目となる10月16日に、入館者10万人を達成しました。2年目に向けた取り組みが始まっています
関ケ原の地名は全国ブランドですが、歴史的建造物は少なく、以前より観光客の誘致に課題がありました
東海環状自動車道の西回りルートの完成に向け、岐阜県西部の広域観光の起爆剤となるよう古戦場記念館の整備構想が進められてきています
1階はパビリオンとして、全国を舞台とした戦いの経緯や「上空の目線」で東西陣営を解りやすくグランドビジョンで紹介し、シアターでは「一将兵の目線」で戦いの迫力を体感できます。2階はミュージアムとして、展示資料を交えて戦いの成因や経過、戦後処理に至るまで詳細に解説。戦国体験コーナーでは、子どもから大人まで楽しめるようになっています。最上階の5階は関ケ原を306度眺望できる展望台とし、館内で体験してきた戦いの場が、眼前に拡がることによって、この地で420年前に起きた出来事を実感していただけます
史跡ガイドは町内外の60人がボランティアとして登録していて、講習を受け、地域の歴史を学んだ人だけが登録できる本格的なガイドとなっています。訪れる観光客は、それぞれの地元の武将や歴史に詳しい人が多く、求められる知識のレベルは高いようです